歳月は僕等と季節を取り残して進んでいく。
業務スーパーの如く陳列された街並みを見過ごし、
距離は距離しか産まないから、僕は記憶力を過信する。
今日もまた、縋るものが増えていって、
今日もまた、消えるものが増えていって。
離れる言葉と、離れられない愛を忘れない。
詫びしさなんて、自己満足の形にしかならないから。
遠のく声と、振り返らず進む背中を、追憶する。
絵文字を使うためのワンクッション置く手間。
暇さえあれば電波に縋り続ける今。
忘れないでいて、どうか、元気で。
さようなら、また。記憶の中で、会おう。