島崎清大「ただ、生活。」

その日暮らしGt.Vo.島崎清大の日記。的な。文学かぶれ。

晩秋

感情で感性まで失わないように、

疲労感で昨日までを否定してしまわないように、

仕事帰りは出来る限り、川沿いを歩いて帰ることにしている。

 


普段、下ばかり見て歩いているのに、

液晶画面ばかり覗いていたら、

他人の足元まで流れ込んできてしまって、

もうそんなものを掬う気にもならないよ。


液晶画面も良いんだけど、

そこと隙間の優先順位が変わっていってることは

あまり頂けないよね、僕ら。

 


トラウマに苛まれて生きてきた僕が、

いつの間にか他人のトラウマになっていたそうで、

トラとウマのハイブリッドかつサラブレッドだなんて、世の中、皮肉なものですね。


過ぎる。

という言葉の希望と絶望について考えていた。

ここにあったものは、予期せず、いつの間にか過ぎていって、また悲しくなって。

みたいなことの繰り返しだとは思うのですが、

それ程、当然に、かつ極自然に存在していたのなら、

それ以上の幸せなんて有りもしないんじゃないのかな。とか考えていた。悲観的になりすぎるのも、解決には向かわんかもな。なんて、らしくない結論もあったりしました。否定も何もないよ、この夜には。

 


君の背丈と仕草の柔らかさを思う。怒ってばかりを怒ったことはあまりなかった。


呼吸のリズムが整い始め、空気に馴染んでいき、それらは秋というものに付着して、確かな冬へと過ぎていきます。

 

馳せよう。馳せてしまおう。