美しすぎる完成形を目の当たりにすると、
より不安に近付いてゆく心よ。
与えられたことのない世界を受け取ると、
より露わになる羞恥心よ。
それでも、世界に歩み寄る俺よ。
受け容れ、叱り、愛してくれる人々よ。
何も言わず何も聞かぬ、他人たちよ。
正直、多分、いつまでも、
何が変わったのか、何が分かったのか、
の正解は出ないまま、未来になっていく。
未来は訪れるものではないと思った。
決して、落ちて来るものではない。
過去の断片か、はたまた、未発見の、轟々と燃え続ける生命なのか。
でも、俺、生きててよかった。
より、生きててよかったと思えるように、
日々を過ごしていくことだろう。
償いと、愛と、依存と、叱咤の連続は、
日々となるか。日々と為すか。
騙し合いも隠しあいも要らないよ、もう、きっと。
雪、降る、街。
震える、指。
抑えながら眠る。
本当にありがとう。
おやすみなさい。