島崎清大「ただ、生活。」

その日暮らしGt.Vo.島崎清大の日記。的な。文学かぶれ。

ファミマック フォーエバー

校区外から出る勇気のない僕達。

部活の帰り、地元のファミマ。

ファミマックという定例会。

校区を飛び出し、駅のマクドナルド、通称、マックまで行くことのできない、ダサい僕達の唯一の抵抗。小さな革命運動。

その当時の金銭感覚から考えて、

なかなかに高価なコンビニのチーズバーガー、そして、フライヤーにあるファミポテを一つ。塩味以外は野暮。

コカコーラか午後の紅茶ミルクティー午後ティーと言えばミルク。それ以外は、また野暮。

 

それらを買って、公園まで行き、エグいほどの空っぽの胃袋に打ち込む。ただただ無言で打ち込む。美味い。なんて言わない。というか、正直、そんなに美味くない。尚のこと、マクドナルドに行きたくなるし、虚しくなるほど。

でも、そんな野暮なことは言わない。誰が決めたわけでもないルールを僕らは月に一回、ある週の日曜日に地元のファミマックに通い続けた。

 


イケてない僕ら。ヤンキーにもなれない僕ら。

勃起って言葉も知らないうちに、ヤンキーの先輩に、

公園でセックスを見せられる。ボーダフォンの小さいプリペイド携帯を、僕等の学校のマドンナのアソコに打ち込んでいた。恐怖以外の何物でもなく、トラウマになるぐらい。でも、みんな、数年間は、偶に思い出してはセンズリこいていたのは、大人になってから分かった話。

男のオナニーは何キロかを全力疾走した時と同等の疲労感がある。っていう噂、先輩から僕らの元に届いた。だから、あの当時の若かりし漲る性欲の捌け口は大会の後だけにしなきゃ。と、みんなで口約束。平日の練習の最初、シャトルランの際に、いつもの半分のスコアしか出ないやつがいた。みんな、走りながら、あいつ、昨日、オナニーしやがったな。って気づいてる。けど、そんな野暮な指摘は誰も口にしない。

 


ドリブルもレッグスルーも今の人生に役立っていないし、努力の仕方がわからなかった、そのコンプレックスは大人になればなるほど濃くなっていき、人生がトラベリング気味に進んでいってる。でも、オナニーし過ぎてたアイツの方が早めに結婚したらしい。今じゃファミマックしたくなることもないだろう。だって今の僕ら、昔よりイケテるし、どこまでも行ける行動力だってあるから、いつでもマクドナルド食べれるし。血糖値だとか、カロリーだとかで、どんどん食べなくなっていってる。月見バーガー、今年はまだ食べていないな。アイツの結婚式いつなんだろう。近所のファミマの前でデッカいバイクに跨ってるのを見かけたな。

 


センズリこいだろう。と思っていたら、集中できず、変な思い出が蘇ってきて、フルチンでこの手記をかきました。手淫かかずに、ブログをかきました。

 


ファミマックフォーエバ