恋は二日酔いに似ている。
その言葉に似たような事をベロベロバーな昨夜、考えていた。
恋は盲目なんて、そんな言葉を考える余地もなく、酔って酔って、酔い尽くした結果、誰に分かってもらえるでもなく、本当の自分の想い、して、他人に受け容れ易いものでもなく、ただ、誰をも巻き込まない思想や感情に対峙した結果、その結果のみが、僕等に許された恋心だと思う。そりゃもう、エゴもエゴに塗れた片思い的感情、思想であるとしても。
誰に共感される訳でも、誰かに否定される訳でもなく、盲目なんて言葉では片付かない。しっかりと目を見開き、目の前に広がる景色を、真っ直ぐ見つめるも、真っ暗。そう、ただ、真っ暗。僕の心にある君はどこですか?あの瞬間の光はどこですか。
そんな俺の日々の中でも、俺の想い増していくばかりだぜ。誰よりもロマンチックな言葉で君に伝えるぜ。君すら分かってくれなきゃ意味ないんだぜ。え、もしかして、これって絶景ってやつ?
ぐらいのニュアンスで。闇をも闇と思えないぐらいのマインドで。そこに関して、僕の事を、盲目なんて言葉で纏めてくれるなよ。そんなバカな事、思ったりもしてみて。また勝手に感情的になったりしてみて。
飲めば飲むほど、頭も痛むし、今朝、起きた、その後に、二日酔いに悩まされる、あの感じ。
あのタイミングに於いて、ハイボールからの酎ハイが良くなかったんや。とか、あそこで締めを買っておけば、、まだ楽だったよな。そんな程度の、そんな雰囲気の、どうしようもない癖に、昨日による今日を、過去を未来を、省みたものの、明日こそは、と、勝手に悩んでしまう決意すらも、きっと恋心で、どうせ、どうしようもない日々の上で、君がいる、彩を生む、そんな結果しか生まない日々に対しても、酒を飲んだ後で分からされ、酒を飲みまくった夜明け、気付かされた、二日酔いに似た感情なのかもしれない。
ただ、君に、あの言葉を伝えたかっただけなのだけれど、もう今日は酔ってしまったし、また明日、素面で、いっそのこと。なんて、全部、独りよがりじゃん。感情の原点だけが大事なのにね。
恋は二日酔いに似ている。
無我
昨日、近づいた気がした。分かった気がした。
身体と竿の境界が次第に失われていき、
そこに漠然と存在しているかのようで、
それの根源は無。きっと、無。だった。
その無が繋がっていき、確固とした、
より強大な有になり、まだ先を見越す感覚。
意外と冷静だったりする。
あの瞬間は久しぶりだった。
恐らく、脳にも身体にも、
なかなかに覚えさせることは出来ない。
しかし、その狭間の、繊細かつ不安定な、
その感覚に、イメージしておくことはできる。
アレだよな、伝説とか最強って。
音楽だったし、僕達はバンドだった。
完全なる、その日暮らしだった。嬉しかった。
先輩達の音楽を沢山、聴いてきた。
ライブも沢山、観てきた。話もしてきた。
昨日、なんか、ふと思った。
今の自分がどこに存在しているのかは別の話として、
ベンジャミンバトン的メンタル。
人はきっと、どんなことをも越えていくと、
純粋。に戻っていくんじゃないかな。と思えた。
だから、いつも何かに恥ずかしい自分が、
昨日だけは、恥ずかしくなかった。
少し肩の力も抜けて、自信も持てた。
幼児返り、なんぼのもんじゃい。とか思えた。
かっこよすぎる人を見ると、ずっこいな。
とか思っちゃう自分、少しダサいけど、
笑って許してくれるところが、またかっこいい。
楽になっていく。傍ら、辛くなっていく。
一生、続いていい。続くなら、それでいい。
14日に、また何か気付ける。だろう。
生きてる。温度を確かに持って生きてる。
誘発
仕事からの帰路、油断していた。
南国、鹿児島にしては、
少し肌を刺す寒さがやってきていた。
空気が澄んだ松原町の一角、
そこに、漂う、といより、馴染む、
いや、そこに溶けるコインランドリーからの、
強すぎる柔軟剤の匂い。
イヤホンから流れていた音楽も相まって、
なんだか堪らなくなった。
鼻をくすぐった。鼻水は、きっと、
涙を誘発するようにできている。
立ち止まるとき、ひたりと流れる、それら。
こんな夜は湯割りよりブレンドのL。
どうせ、シュワシュワが好きだから、
ハイボール飲みたくなっちゃうし、
ブレンドのLを片手に、煙、吸い吸い。
いつもの甲突川の、いつものベンチ。
街灯は控えめ、人と車の通りも控え。
そこで今。
悲しみも罪悪感も、きっとキリがないから、
省みるだけ省みて、生きる他ない、儚い。
でも、僕、楽しくないって言ったら嘘になるし、
ずっと前より充実してる、感謝してる。
明後日は、なんだか久しぶりのライブ。
この前のスタジオでは、間違えたら、
売れてしまうんちゃいますの。メンタルが
久々に来たから、とても楽しみにしている。
僕のものじゃなくなって、飛んでいけばいい。
コーヒーが冷めるまで居よう。
冬は好きだ。
真っ当を全う。
いつになったら、
自分の人生に底から自信を持てて、
人のことを心より思えるようになるんだろうか。
傷つけてきた人の顔ばかり思い出す。
今の自分の世界は正解なのかと疑ってばかり。
そんな奴が誰かを幸せにするなんて、
大それた話で見当違いも甚だしいってことか。
でも、根元の想いや情熱はいつだって本当。
戦略立てすぎないことが戦略だったりする。
自己肯定は増えてきている。
けれど、ずっと不安で、
ずっと後ろめたさや、過去への罪悪感が拭えない。
なかなか自分を好きになれない。
より良くしたいだけ。僕も、君を。
ずっと、すれ違って、ずっと、矛盾している。
不細工
昔と比べたら、まだ卑屈さは減り、
人として、やるべきことは、
ギリギリ出来てるはずなのに、
なんだか毎日が退屈で鬱屈だ。
嫌ってた正体はマンネリに似たルーティンだった。
通して、笑えていても、帰路に着く頃には刺激的なことを求めてる。あなたは鋭角だったからドキドキした。怒っていても何とかなるだろうと思っていた。ドキドキや想いは悲しみを超越するだろうという甘えがあった、僕、ブサイクなのに。
何でだろうと考えた。今日のライブを迎えるまでに、なんだか、途轍もない、やるせなさ、や、情けなさがあった。終わって、褒められても悔しかった。きっと貴方は笑っていなかった。
されるがままだから。だ。
与えてきてもらったものが多すぎた。
僕は、どう足掻こうが幸せに違いない。
幸せを受け取りすぎていると、それに慣れ、
いつのまにか、日常となっている。
当たり前に存在していることは素晴らしいだなんて、受け取り手の感情でしかない。
貰った分、また誰かを幸せにできないと、
たぶん、僕は幸せだ。と心から腑に落ちることはないだろう。
気付けた振りの1日が、また終わる。
でも、僕も僕のものが大切だったりする。
悲しくても悔しくても、明日は明日で、
それを生きる僕は僕だ。
おやすみなさい。
最早、顔面を好かれたい。
晩秋
感情で感性まで失わないように、
疲労感で昨日までを否定してしまわないように、
仕事帰りは出来る限り、川沿いを歩いて帰ることにしている。
普段、下ばかり見て歩いているのに、
液晶画面ばかり覗いていたら、
他人の足元まで流れ込んできてしまって、
もうそんなものを掬う気にもならないよ。
液晶画面も良いんだけど、
そこと隙間の優先順位が変わっていってることは
あまり頂けないよね、僕ら。
トラウマに苛まれて生きてきた僕が、
いつの間にか他人のトラウマになっていたそうで、
トラとウマのハイブリッドかつサラブレッドだなんて、世の中、皮肉なものですね。
過ぎる。
という言葉の希望と絶望について考えていた。
ここにあったものは、予期せず、いつの間にか過ぎていって、また悲しくなって。
みたいなことの繰り返しだとは思うのですが、
それ程、当然に、かつ極自然に存在していたのなら、
それ以上の幸せなんて有りもしないんじゃないのかな。とか考えていた。悲観的になりすぎるのも、解決には向かわんかもな。なんて、らしくない結論もあったりしました。否定も何もないよ、この夜には。
君の背丈と仕草の柔らかさを思う。怒ってばかりを怒ったことはあまりなかった。
呼吸のリズムが整い始め、空気に馴染んでいき、それらは秋というものに付着して、確かな冬へと過ぎていきます。
馳せよう。馳せてしまおう。