2019-11-19 平常 木枯らしが吹く、酔いどれが揺れる。 頬を伝い、アスファルトが濡れる。 音が流れて声が聞こえ背筋を伸ばす。 遠のく事を恐れるな。 逃げてはいない、進んでいる。 きっと。布団に溶け込む感覚、 それを生存の実感と呼べ。 退化の対価は、現状の愛だ。 君の背丈を想う。吐息を漏らす。 白く光って、いつだって、白く光って。 繰り返しを繰り返す。 地面を蹴ったら、空に殴られる。 やられても、やり返すな。 それを完結と優しさと呼べ。 ヤニの煙と溜息をグッと吸い込んで、 冬の冷たさを肌に感じて、続く。