コントラストの狭間。
着実に悪い流れは近づいている。
背後から、そろりそろりと近付いてきていることには、
もうとっくに気がついている。
踏ん張りどころ、踏ん張りどころ、と思っていたら、
足に力入りすぎて減り込んで、膝はガクガク。
誰にどう伝えていいか、言葉も見つからず、
況してや、解決に向かう気もせず、脳は冴えて、
目も冴えて、メモもさえて、
全てを、アイマスクで閉じ込めようとも、
光が消えない。闇が強すぎると光の度合いも増して、
コントラストの狭間で、狼狽え、そして、唸る。6:30になると蝉が一斉に鳴き出す。
アイマスクの隙間から光が差し込み、
パンパンに膨れ上がった膀胱とトイレに駆け込み、
アレはあの時、あの人を傷つけたのかもなぁ、とか、
もう一層の事、全て消し去って、何処かへ。とか、
不毛を超えることはない不毛な独り言と、脳内会議。
便所で流した涙は便所で流し、朝になりすぎた朝、
たばこを一本、深く吸い込み、強く消し、天井と会話。
またこの心情と、この光景か。
何からなのか、誰からなのか分からんが、
ここで逃げちゃダメだよな。と追い込みながら、
追いかけられちゃって、笑いも出ない。
蝉より煩い自己顕示欲、
季節より早い心情旅行、
夕立より強い生活の怠惰。
夏は決まってこうだ。