島崎清大「ただ、生活。」

その日暮らしGt.Vo.島崎清大の日記。的な。文学かぶれ。

眠り眼に陽光。

 

死のうと思っていた。

 

100円ショップに、

トンカチ、釘、ロープを、

買いに行こうと思っていた。

 

でも、一先ず、

飼っているハムスターの餌や木屑を

買っていた。

 

自然の成り行きで、

食材を買い足していた。

 

あの子の事、思い出していた。

調味料と自殺する為の道具は、

100円ショップで買おうと思っていた。

 

食材を買ってる途中で、

お金が足りなくなったことに気付いた。

 

僕は静かに生き延びた。と思って、

帰宅して、ハムスターのケージを、

丁寧に清掃していた。

 

帰り道、聴いていたeastern youth

眠り眼に陽光。という言葉が、

頭の中を延々と流れていた。

 

ケージの清掃も終わり、

物を片付け、自分の部屋も清掃し、

煙草でも吸おうと思っていたら、

先輩から肉を食いに行こうと。と

誘いの連絡が来て、付いて行った。

 

僕が、いつの日にか、

牛肉が食べたい。と言っていた

言葉を覚えてたらしく、

ビフテキをご馳走してくれた。

 

生き延びた。と思った。

 

ほら、

「スモールワールドに着いたよ。」という言葉と共に車を降ろしてもらった。

 

今、このブログを書いている。

 

俺はまた今夜も生き延びた。

夜はまた静かに深みを増し、

その後、明けていく。

 

夏が終わるから寂しいのか、秋が来るから寂しいのか、どっちなのだろうか。と訪ね、僕は色々と答えたが「私は四季が嫌い。」と言っていたあの子の言葉を思い出していた。

 

四季と死期は同じで、

常に隣にあって、巡っていくものだ。

と思う。

 

そして、そのどちらもを、君が色濃く彩っているのだけれどな。と心で少し苛立っていた。が、言わなかった。

 

季節を愛せる国、日本に生まれてよかったよ。

いつ死ぬにしても、誰かと四季を感じれる人間でよかったよ。

 

笑い声も夜の帳も街の喧騒も飲み込んで、

さようなら、また今度。