島崎清大「ただ、生活。」

その日暮らしGt.Vo.島崎清大の日記。的な。文学かぶれ。

「5月」

 

早速だが、正直な話、今この状態で、

筆を執るべきか微妙な状態である。

然し乍ら、昼寝をしようとしたところ、

頭がウォンウォンと高鳴りを上げ、

心の熱を落としていくような気配がした為、

一先ず、此処に残しておくことにする。

 

WALK INN FESが終わった。

現場を目撃してない人は、

そこまで親身に感じられないだろうが、

あの現場に居た人たちは、皆、

近い感情や漠然とした熱を感じたことだろう。

そして、同じ方向を向いたことであろう。

 

完全なる主観、バンドマンやら

その日暮らしの一員などを全て除いた、

今を生きる一人間としての想いを記すことにする。

 

今年もWALK INN FESの詳細を知ったのは数ヶ月前。出演が決まったのも何ヶ月か前。

 

その期間ぐらいから僕個人に、様々な事が重なり、身体や心に異変が起き出し、沢山の人の優しさや力を貰いながら、無呼吸で生きてるかのような毎日だった。最早、何故、今、此処に存在しているのかも分からなかった。けれど、僕を笑いながら、こっちに来いよ。と呼びかけてくれ、後推ししてくれた人達は、ある人の背中を見て、同じ様な想い、その背中を受け継ぐ為に行動してる人達だった。それは僕が最近、知っただけで、本当は暫く前から、それは行われていた。無呼吸のような生活の中で、その人達の連結、その大きな背中を持つ人物の有り難みを、遅かったが、理解し、沢山、話をし、僕は少しずつ、また呼吸を始めた。

 

「無垢な信頼こそ罪なりや。」

という言葉を僕は人生経験より、

真っ向から信じている。そこは揺れない。

故、人を10割で信じる事はない。確実に。

 

然し、僕は8割でしか信じれない人をも、

10割で愛したいし10割で愛されたい。

信じるとそれは別のベクトルだと個人的に解釈している。

 

そんな事を考えていた。

 

僕は腑抜けた毎日を過ごしていた。

何かにかまけていた訳ではない、

どうしようもなかったのだ。

 

何かを起こすエネルギーやパワーの根源を、

忘れてしまい、根拠のない不安に、

毎夜、毎夜、怯えていた。

 

けれど、僕の好きな人達が、

何かを起こそうとしている、

協力しようとしている、していたのを目撃し、

こんな状態の僕でも何か出来ないかと想い、

そこへ目を向け足を向けた。

 

やりたいからやる。

好きな人達がやってるからやる。

僕は自分の為に、今の自分を知りたいから、

そこへ出向いた。

 

人それぞれの想いの大小はあるだろうが、

そのキッカケは何でもいいからだ、恐らく。

 

ガリガリに痩せ、

引きこもっていた僕の白い肌は薄く焼け、

久々に人と何か力を合わして炎天下の下、

行動を起こした僕は、とんでもなく、

既に満足していた。疲労が嬉しかった。

2日間の準備は、そこでも、人の優しさを

受けながら、無事に終わった。

 

そして、20日、21日と、

4年目となり、初のツーデイズの

WALK INN FESが行われた。

 

全てを通し、僕は愕然とした。

立ち竦んだ。

 

何故なら、

想像を絶するぐらい美しく、

果てなく雄大で、到底、今の僕の許容量を

優に超えていく景色ばかりだったからだ。

 

この鹿児島という土地で行なわれている景色だと俺は信じれずにいた。

 

 

僕は2日目が終わり、袰谷に家まで送って貰い、

帰宅して直ぐ床に倒れこみ落ち込んだ。

というより、今、この時間までも落ち込んでいる。

 

まだ足りなかった。と悔いた。

 

しかし、先述した通り、

各々の大小は確実に在る。

 

故、今の僕にしては、

頑張れた方なのではないかと、

思える部分もある。

 

もっと共有したかった。

させてほしかった。

させたかった。

 

未だエネルギーは足りない。

あの人の流した涙と、2日間を締め括った、

最後のあの言葉で僕の中で大きく繋がった。

また変わりだそうと決意した。

それは漠然としている。

人生の、どのカテゴリに属すか分からない、

いや、全てに属してしまうかもしれないからだ。

 

大切にされてきた、僕は。

紆余曲折ありながらも許されてきた。

僕も、そう在りたいと思った。

 

いつ再スタートダッシュを切れるか分からない、

なにがゴールかは分からない。

どういう方法で、

隣の人から、身近な人、

そして、そこで紡いでいく人達が、

笑顔になるかは分からない。

 

もがき方から探そう。僕は。

これを読んで、成る程。と思った人がいたら、

茶でも酒でも酌み交わして話し合おう。

 

漠然とした支離滅裂な文章であったが、

最後まで読んでくださり、有り難う。

 

最後に、

様々な事を変えてくれた僕の彼女の誕生日、

クソの端くれみたいな僕の誕生日、

力漲るWALK INN FESが在る12ヶ月の内の1ヶ月、

5月に様々な経緯からの敬意を込め、

「5月」という曲を書いたので、

その詩を載せて終わります。

 

 

 

「5月」


気付けても、気遣えず、傷つけて。
どうしていいか分からず、
僕は一先ず君の手を握りました。

その繋がった両手を逆さまにしたら、
まるで何かを祈るかのような形。
「何を祈ってるのだろう?」と僕、
「何を言っているのよ。」と君。

映画を借りて帰りました。
帰ってきて、静かな君に、静かにキスをします。
「宙に浮かぶ様な気持ちだ。」と僕、
「地に足つけて生きてね。」と君。


大事なことは、何故だか話せない君。
大事な君を、歪に離せない僕。


5月が来て終わっていく。
終わった5月に、また共に会いに行こう。
歳月を経て変わっていく。
「変わらないものも愛せるようにと。」


形。君なりの形。
重さ。君だけの重さ。
大きさ。君、故の大きさ。
楽さ、誰とも比較しなければ。


無理に無理と気付き、貴方が壊れる前に、
静かに眠れますように。と祈り、
喜怒哀楽を失う前に、僕等と、
出会えますようにと願い、この歌を終えます。

それでは、また。