カポタストは6フレット。
ここ数日での、グイグイと、心の隙間に入り込んでくる、人々と、その表情と、その音楽が、僕の心のリミットを、優に上回ってきてしまい、色々な手を打つ。
忘れちゃいけないから、ノートを取り出し、
忘れたいから、酒を煽り、それをメモり、
忘れたくないから、歌ってみて。
歌ってみたら、なんとなく、悲しくなくて。
でも、なんとなく、帰りたくなくて、
知人と飲みに行って、アホみたいに饒舌になって、
また恥部を晒すような真似して、でも、人は優しく、それを包み込むように笑う。
始発で帰る。あと、1時間、少し。
雨を凌ぐ、少し暖かい場所で、待つ。
寝落ちしてて、起きたら、不覚と二日酔いはなし。
でも、変に残る情けなさのせいで、心が、ただただ冷静になってしまい、少し唖然としたあと、急いでヘッドフォンを取り出し、すぐさま、音楽をかける。鳴らしながら、言葉がほしく、素敵な言葉持ち合わす人に、ネタみたいなラインを送る。しかし、やはり、イカツイ言葉が返ってきて、画面見えなくなって、バスがやってきた。
そして、乗る。
また、いつも通り、帰る。
いつも通りに感謝できない俺のくせに、
また帰る。
言葉にするのも失礼だから、
言葉にせずにいるよ。