島崎清大「ただ、生活。」

その日暮らしGt.Vo.島崎清大の日記。的な。文学かぶれ。

ぼくたち。

 

僕達は、いつだって、無い物ねだりの日々なのに、確かに其処に在り続ける物に対しては、在り続けると信じてやまないし、その日々に慣れるだけ慣れていって、失った時には、等価以上の悲しみに打ちひしがれたり、互いの違いを憎み合ったりして、正か否かは置いて、それを、成長や経験と呼んだりしてみる。

 

それが愚かなことか、純粋なことか、美しいことなのかは、未だに完結できていないけれど、心の話として、その過程でしか見えない感情や景色があると思うのです。麻痺を除くとして、馴れ合いでもなく、この無い物ねだりの日々と、信じてやまない日々と、其処に纏わる人達のことは、少しでも大切にしたいな。と思っています。

 

情け無く、ダメな事の連続の日々ですが、未来を渇望しているうちは、その未来の為に、死の理念超えて、生きていきたいなと思っています。

 

晴天。

追憶


歳月は僕等と季節を取り残して進んでいく。
業務スーパーの如く陳列された街並みを見過ごし、
距離は距離しか産まないから、僕は記憶力を過信する。

今日もまた、縋るものが増えていって、
今日もまた、消えるものが増えていって。

離れる言葉と、離れられない愛を忘れない。
詫びしさなんて、自己満足の形にしかならないから。
遠のく声と、振り返らず進む背中を、追憶する。

絵文字を使うためのワンクッション置く手間。
暇さえあれば電波に縋り続ける今。

忘れないでいて、どうか、元気で。
さようなら、また。記憶の中で、会おう。

「愚直」

「愚直」

 


嗚呼、もう面倒臭えから、

全てを忘れて眠っちまおうかな。

「あ、俺、不眠症、だったわ。」

薬を捨てて、家出しようかな。

 


嗚呼、もう面倒臭えから、

記憶を消す為、酒を飲もうかな。

「あ、でも、俺、酒癖悪くて、愛する人も、傷つけるんだったわ。」

いざ、書を捨て、旅に出ようかな。

 


寂しさ、堪えて、眠ることにしよう。

寂しさ、堪えて、眠ることにしよう。

忘れていけば楽なのに。

 

10月が今日で終わる。

俺たちの感覚は置いてけぼりで、

まだ余っている、すら気がする歳月を差し置き、

通り過ぎていく年月、季節。

 

10.20〜今日までに至り、

俺は震えるぐらい毎日が幸せで楽しい。

だから、尚更、とても寂しくなるし、

とても不安になる。

 

誰がなんと言おうと、

僕はあなたの目を忘れないし、

僕はあのバンドの言葉を忘れないよ。

恥ずかしながら、記憶力だけはいいんだ。

 

本当に大切なものを、大切と思えるように、

これ以上、優しさというものに逃げないように、

僕は身辺整理をしていく。

 

正解を教えてくれた貴方に僕は正解を教えてあげれなかったけど、やはり、どうしようもないものは、どうしようも無くて、酔って帰ってきた今、独りでに放った、只今の一言が四畳半に木霊して、僕は心の満たされない食事をとって、味なんかも分からないのに、その味の隙間に君への虚しさを悟るよ。

 

さようなら、また会おう。

それだけを遺して、僕はまた生き始めるよ。

 

またね。

寂しさなんて堪えて眠るだけ。

 

感情が生きると言葉が死んでいく。

夜の徘徊、深夜のコンビニ、

手の温もりだけは忘れない。

遅すぎたタイミングは怠慢の果てか。

減った体重、見失った現在。

絶景を超える絶景を。

震える両手、堪える口元。

大人になったと呼ばれた時、

忘れられる幼少の要所。

寂しさなんて堪えて眠るだけ。

離れると分かって離れない愛。

慈しむ寝息、捉えられない心。

侘しさなんて自己満足の形。

慢心だらけの満身。

見たところ、お変わりないようで何より。

消えそうで消えない火で、煙草を点ける。

告げる日、そう、遠くはないのに、

遅すぎた感情、現状。

また耳鳴り、眠れない日は続く。

 

 

刹那

 

揺らいでいる、木の葉の様に、

迷っている、昨日の「NO」に。

四季が巡る一方、離しきれない尻尾。

 


嘘で固めた愛情、交差していく激情。

確かに其処に在った、幻みたいな日常。

 

大人しめの会話で、子供みたいな言い訳。

忘れたい、でも、忘れない。


子供の様な仕草で、いつもの様に目配せ。

脇汗、湿らせ、期待外れな回答。

幼気な程の愛情。

睫毛

 

う〜ん。悔いる。

 

おでこから鼻にかけての

マネキンみたいな美しいフォルムを見下ろす時には、鮮やかな過去の情景しか思い浮かばないが、時を経て、孤独を噛み締める夜には、己の幼さ故の身勝手さ、傲慢さに甘えた、欲に塗れた自分の分厚い面しかイメージできない。ほとほと呆れる。

 

 

大人は素敵だ。

なぜなら、子供の頃より、

手札も多ければ、戦法も数倍、増えている。

色んな遊び方を知っているし、その奥深さをも理解し得る。

 

しかし、逆を取れば、純粋無垢さ などとは程遠い、厭らしい論理や、知能合戦や、経験則に基づいた論破脳たちが邪魔をして、ややこしさは膨大になっている。

 

それでも僕らは愛の意味を知りたがるし、寂しさの埋め方をずっと探している。縋っている。孤独の完成形と、そこまでの過程だって、重々、理解している。

 

時を経て、変わっていくモノが多い分、あの時、変われなかった、変わらなかった、自分への後悔を払拭すべく、僕は腐ったアンテナを磨きなおして、現実を直視できるように、また対話を重ねる。身体も重ねる。目配せを送る。

 

其処に在った、微かに消えそうだが、幻みたいな、確固たる現実は僕のものだったし、君のものだったけど、根底は「純」な訳はないよね。

 

涙を流す。